FP3級は簡単って言われてるけど、自分には難しかった!!
節約だけでは乗り切れない物価高。新NISAにiDeCo。どうにかしないとと思っても、お金の知識がないと踏み出せないことって多いですよね。
近年受験者数が右肩上がりに増えているというFP(ファイナンシャルプランナー)。様々なお金の知識を総合的に身につけることで、生涯にわたってかかわってくる、「年金」「保険」「相続」「不動産」「金融資産」「税金」「相続」といった人生設計のサポートできる資格です。
FPを学ぶことで経済はもちろん、人生をより良くできるんですね。仕事としてだけでなく、自分の家庭のライフプランにも役立つので主婦でも取得する人が増えています。かくいう私もその一人。1月に3級、5月に2級を独学で合格しました。体験談をまとめておきます。
FP(ファイナンシャルプランナー)試験とは
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、人生を豊かにする、家計のホームドクターと言われています。家計に関わる身近な税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を備え、一人ひとりの将来の夢がかなうように一緒に考え、サポートする専門家。
実は国家資格なんですね。一番下のランクのFP3級は受験資格がないので、主婦はもちろん学生の受験も少なくないです。大学の授業で取り入れているところもあるとか。
物価が上がり投資も一般的になるなかで増えるFP受験者
通信教育を手掛ける株式会社ユーキャン(本社:東京都新宿区、 代表取締役社長:品川泰一)は、 『「現代用語の基礎知識」選 2022ユーキャン新語・流行語大賞』の発表に合わせ、 20代~60代の男女402名を対象に、 学びや資格取得に関する意識調査を実施しました。 調査の結果、 2023年武器になる資格に「ファイナンシャルプランナー(FP)」が選ばれました。 また、 今年で「武器になる資格」の調査は10年目を迎えました。 10年間で最も多く選ばれた資格は「ファイナンシャルプランナー(FP)」でした。
https://www.u-can.co.jp/company/news/1217375_3482.html
何か資格でもとろうかな~と考えた時に、やっぱり役に立ちそうで取りやすいものを狙いますよね。1年に数回試験がありますし、市販の教材もあふれています。本屋さんの資格コーナーを見ると、割かれたスペースからそれぞれの資格の人気のほどがわかります。宅建士と簿記に次ぐくらいでFPもスペースとってますね。
年度 | 受検者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年5月 | 17,865人 | 69.07% |
2019年1月 | 23,270人 | 74.09% |
2018年9月 | 19,987人 | 78.63% |
2018年5月 | 16,405人 | 78.92% |
受験者数も年々増えています。試験も会場受験からCTV方式?に変わり、ますます受けやすくなっています。
FP3級独学の勉強法
独学の難しい点
FPの資格勉強法としては、資格スクールに入るか独学かです。私は趣味でやるので独学にしました。ただ、お金はかからない分わからないところがあっても人に教えてもらえない、スケジュール管理は自分でしなければなりません。要はさぼり放題ってこと。職場でとれと言われたわけでもなく、スクールでさぼって叱られることもありません。
自由=完全自己責任
正直、FP3級はFPの登竜門。真面目に取り組めば受からないことはないと思います。でも、さぼらず挫折せず孤独に勉強を続けるのが、一番のハードルだと感じました。
主婦は時間の融通が利くので、資格試験の勉強に向いています。家事や育児の合間に、気分転換のつもりでPCやテキストに向かう習慣をつけるのが合格の第一歩。今はYouTubeの勉強動画やスマホアプリの問題集があるので、電車の移動中がまるまる勉強時間にできます。
FP3級の勉強時間
「3級合格に必要な勉強時間」
80〜150時間程度が目安。1日2時間勉強するのであれば、2〜3カ月程度。
一般的に2~3カ月とされていますが、その人の知識レベルに左右されると思います。私は金融分野は浅く知識はありましたが、年金・保険・税・不動産がさっっっぱりでしたので3カ月ちょっとかかりました。
単に合格だけすればいいというのなら、勉強時間は短縮はできます。でも、自分の身になる勉強をしたかったので、いちいち自分のケースの場合に当てはめて計算などしていました。保険証券の読み方など楽しかったのでつい関係ないほかの保険商品を調べたりして時間が吸い取られたことも。
ここ最近では出題されていない、株価情報の読み方とか株のローソク足とかも調べてしまい、完全に寄り道しています。時間がある人なら、楽しみながら寄り道しながらでもいいと思います。結果的に勉強が面白くなり、自発的に資格試験の勉強に取り組めたので。
基本は動画と市販のテキスト+金融機関のサイトなど
独学で勉強はできるものの、範囲が広く暗記しなくてはならないことも多いです。世の中の「FP3級は簡単」という声を真に受けると、実際に勉強を始めて焦ることになります(私です)。
自分はスクールに通わない代わりに、市でやっていた無料講座を受けてみました。オンラインで受けられるもので、アーカイブメイン、2回ほどLIVEでした。FPとして実務も行っている講師がテキストをもとに授業するのですが、基本「ここにマーカー引いて、ここ暗記」みたいな感じであまり効果的とは言えませんでした。
テキストも、必要十分な情報はあったのですが、個人でテキストだけでとなると厳しいかも。
FP2級を受けるとき見つけた、こちらのテキストの方が独学なら見やすくわかりやすいです。実際、FP2級ではこのシリーズを使いました。評判もいいです。試験会場でも多く見かけました。過去問集はいりません(後述)。
市の無料講座でわからないことは基本的にYouTubeに頼っていました。YouTubeなんて子どものおふざけ動画ばかりだろと勝手な先入観があったのですが、今は企業や学者さんも公式でチャンネル開設。下手な書籍より、頼りになりました。
YouTubeのほかは、証券会社サイトの金融用語解説などを参考にしていました。金融庁のサイトも、学生向けにかみ砕いて解説しているので理解が進みます。
法改正に対応したテキストではないと間違った知識を思えるので注意!
節約しようと、テキストはメルカリやヤフオクで済まそうと思っている人はご注意を。
参考書や問題集は最新版を購入しないと、法改正に対応していません。メルカリなどのフリマで購入するなら、最新版かどうか確認してくださいね。
試験には法改正があった論点が出題されがち。実際私の時もありました。ほかの資格試験の傾向でも同様でした。
FP3級の勉強役に立ったYouTube・サイト
FP3級の勉強役に立ったYouTube
FP3級の勉強に役立つYouTube動画はこちら。
FP受験者なら、多くの人がお世話になってるんじゃないかな。最新版の動画ですが、これらとテキストで十分合格できます。毒舌テイストの語りがなんとも面白いです。おすすめ。
6つの係数などは、ほんださんのものではなかなか理解できなかったのですが、別の動画の解説ですんなり腹落ちしました。「お金の寺子屋」さんは、派手さはないものの実務家らしい固く堅実な授業動画です。
独学受験生にとってYouTubeは頼りになる味方です。
FP3級の勉強役に立ったサイト
テキスト代わりの解説ならば、「お金の寺子屋」が懇切丁寧です。
問題演習はFP3級ドットコム。問題演習にうってつけです。ジャンルごとに出題設定したり、間違えた問題だけを選んだりと使い勝手がいいです。市販の過去問集を買わなくても、こちらの方が使いやすいです。
このサイトを活用すれば、すき間時間にいつでも過去問に取り組めるので無理なく勉強できます。私が知ったのが途中からだったのですが、最初からテキスト+過去問を回した方が記憶に残りやすいです。
FP3級に一発合格するコツ
まずは試験日まで取れる時間を把握して、一日の勉強時間を割り出します。
テキストの各分野と問題演習〇月〇日までにやると決め、模試にも取り組むならその時間もスケジュールに入れ込む。家族が病気したり不測の事態があっても対応できるように、余裕を持っておいた方が安心です。
アラフィフともなると記憶力も怪しくなってくるので、知識の定着を図るべく復習も欠かさずに。前日やったことを3分見直すだけでも違いますよ。あと、遠回りかもしれませんが、自分ごととして考えるようにすると理解が深まりますよ。
配偶者控除はパート収入によってどう変わってくるかとか、自分事ですもんね。
まとめ:FP3級は独学可能! コツコツ学べる主婦に向いてる
日々の家事育児を、人に指示されることなく自分でスケジューリングしてコツコツこなしている主婦。これって資格試験の勉強にとって、強い能力です。
年金や保険、介護や不動産など、主婦としてかかわっていることだから、勉強も面白いです。給与明細や年末調整でも、各項目の意味がわかるようになりますよ。