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コロナ禍で見直したラジオの魅力・本音と信頼でつくられた優しい世界

趣味

ラジオ、聴いてますか?

高校生くらいの時期は、深夜ラジオに夢中だった人も多いのでは。でも、最近はすっかりご無沙汰になっていませんか。

各種映像コンテンツや音声配信サービス、雑誌などのサブスクリプションがあたり前の今。令和の時代は気を抜くと情報の洪水におぼれそうです。音声コンテンツだけをとっても、あまたの楽曲が聞き放題。一般の人でもパーソナリティとして自由に発信できてしまいます。消費しきれません。

出始めのころこそ、すごい時代がきたものだなぁと素直に感動していました。が、話題の曲や最新の歌を聴きまっくていると、なぜだか無性に空しくなってくるというか。

最新のヒット曲を100曲より、高校生の自分がリクエストして流れた曲。雑音交じりに流れてきたたった1曲の方が強く心を動かします。それが、自分のリクエストでなくても、リスナーの思いのこもったエピソードとともに聴く時間は特別。ラジオを通じて、あったこともないほかのリスナーの存在をお互いにほんのりと感じる。そんな穏やかな時間が好きでした。

コロナ禍で思い出したラジオとの時間

コロナが蔓延して早2年。人と人の交流が断ち切られ、仕事やイベント・習い事はオンライン開催が増えました。一歩外に出れば、マスクは必須。コロナが始まってから知り合った人は、ちゃんと顔を見たことがありません。

在宅時間が増えたことで、ふとラジオの存在を思い出すようになりました。それまでも、ラジオにふれる時間がゼロとは言いませんが、ドライブ中などごく限られた時間だけになっていたのです。

最近のラジオは、アプリ経由ならば「聞き逃し」機能が備えられています。時間に縛られることなく、気になった番組をピックアップして聴けるのです。これが楽しい。これまでは、自分の生活時間と合う番組を、何も用事のないときに聞くのが関の山。録音してまではなかなか、ねぇ。

ネットがインフラ化した今のラジオは、SNSと連動でさらにリスナーとの距離が縮まっています。番組内でも、「#○○〇」で感想やリクエストを送ってくださいと呼びかけるのが常。ハッシュタグで、番組リスナーがゆるーくつながる感じも悪くないです。

ラジオにしかないパーソナリティとの近さ、リスナーとの交流

テレビとはちがって、ラジオは少人数でこじんまりとつくられています。それだけに、リスナーとパーソナリティとの間の垣根が低いように思えます。制作陣と聴いている側の意思疎通ができるというか。

例えば、今話した話題についてSNSでツッコミを入れたり、コーナーの企画をお祭り的に盛り上げていったり。テレビはあくまであちら主導で、制作物をありがたく視聴させていただくというイメージが個人的にあります。見ている側が入り込む余地がないというか。

基本的に番組寿命が長いというのも、理由の一つでしょう。 私も好きな番組も長いですねー。福のラジオは誰が聞いても面白い番組。安部礼司は、フェスやグッズも盛り上がりを見せます。楽しい。

福山雅治 福のラジオ – TOKYO FM1996年4月7日

NISSAN あ、安部礼司 ~ beyond the average ~2006年4月2日

今はアプリだから好きな時間にクリアな音で楽しめる

機械もの苦手でも、無料の公式アプリさえダウンロードしてしまえばあとは簡単。お気に入りの番組を登録して、放送から1週間以内に聞くようにすれば好きなタイミングでゆっくり楽しめます。個人的には、聞き取れないで場が爆笑しているときなど、戻して聞き直せるのが地味にうれしいです。

音も雑音皆無で、慣れたらもう昔のラジオには戻れないかも。最近はカーステレオから流れる番組の音質がちょっと厳しくなってきました。

アプリといえば、NHK公式の「らじるらじる」。もとから便利だったのですが、最近リニューアルしてさらに使いやすくなりました。例えば、知らない番組をジャンルごとでバナー表示してくれるので、発見があります。おかげで大竹しのぶさんの番組の存在を知りました。

NHKと言えば「ラジオ深夜便」。てっきり高齢者向けの番組と思い込んでいたのですが、なかなかどうして。子育て相談やカルチャー、文学や健康など。ジャンル選定と難易度設定が、新聞の土曜版的な雰囲気です。肩ひじ張らずに、楽しく知識の幅を広げられそうです。

ラジオの良さ

スマホ・PCで酷使した眼を休められる

スマホやPCとお付き合いしなくてはならない現代人。仕事はしかたないとして、娯楽の部分では目を休ませてあげたいですよね。年齢が高くなるほどラジオ聴取率があがるという調査がありましたが、さもありなん。

だって、寝るまでの間にタイマーをつけて聴いていても問題なし。スマホならブルーライトが悪影響。ラジオなら、ジェットストリームでも流していれば、心地よく夢の中に連れて行ってくれます。

作業をしながら聴ける

学生さんが勉強しながらラジオを聴くのは、効率の面であまりお勧めはできないかな。でも、大人世代なら、作業をしながら家事をしながら、移動中にと耳だけで聴けるのは大きいです。

以前、夕飯を作るときやアイロンがけの時に、スマホでミュージックビデオを流していました。つい見てしまい、手が止まるんです。同じ理由で、わが家では朝の時間帯にテレビはつけません。

本音が聴ける

芸能人の結婚発表なんかで聞いたことがありませんか。「○○さん結婚!自身がパーソナリティを務める番組で発表」なんてニュース。やはり、自分自身の言葉でリスナーとつながっているラジオが、一番自分らしくいられる居場所になっているパーソナリティが多い証拠。

先の福山さんの番組でも、間を挟まないで一番直でアクセスできるのがラジオあてのメッセージと言っていました(冗談半分とは思いますが)。

テレビ以上に人となりがあぶりだされるラジオだけに、リスナーは基本ファン。だから、本音も出るんでしょうね。

リスナー同士のゆるやかなつながり

番組の中で募集されるSNSでのメッセージ。それが読み上げられ、また別のリスナーからのメッセージ。常連さんなんかの名前が上がると、会ったことがないのに何となく近しい感じがします。

SNS、特にツイッターなどは荒れがちですが、番組ハッシュタグの投稿は平和です。番組スタッフが目を通すと思うと、あまり変なことは書けません。適度に節度を保たざるを得ないので、荒れようもないのです。穏やか万歳。

情報の洪水に疲れたらラジオで休もう

自分でブログやっておきながらなんですが、目を休めるためにも心の平安を保つにもラジオはいいですよ。アプリのおかげで、これまでは目もくれなかった番組に、意外な面白さを発見しています。

また別の記事で、大人世代におすすめの番組について書きます。

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