FP2級の試験会場が他の市でした…1時間半かかるよ
自分がFP試験を受けるとき、持ち物や当日の流れ、受験生の雰囲気など事前に知りたいと思っていました。また、試験会場を知らせるハガキが届いたとき、アクセスの悪い会場を指定されてしまいました。凹んだのですが、なんとか変更。
2023年1月に3級、5月に2級を独学で合格しました。実際に行ってみてわかった体験談をまとめておきます。
FP試験申し込みから合格発表までの流れ
- ラベル日本FP協会サイトより、「インターネット申請」画面から申し込み
郵送も可能ですが、簡易書留限定
- ラベル受験票が郵送で届く
webからダウンロードもOK
- ラベル会場へ行き受験
午前筆記、午後実技
- ラベル日本FP協会サイトで合格発表
- ラベル遅れて結果通知が届く
合格なら、成績内訳と合格証書が届く
最近はどこもweb申し込みができますが、FP試験も例外ではありません。web申し込みで支払いはクレジットカードというのが一番手軽で費用も安く抑えられます。
試験会場は自分で指定できない=自宅近くに割り振られるわけではない
「受験地」は選べるが試験会場は選べない
web申し込みの際に、自分が受験する「受験地」を選択します。住所がある場所じゃなくても良いそうですが、通常は住んでいるところを選ぶでしょう。受験会場は申し込みの時点で未定でした。
私も迷うことなく、奈良市にしました。2級の前年の試験会場一覧を見ると、奈良市の会場は「奈良県コンベンションセンター 」。新しく広い施設です。当日も焦らなくていいなと考えていました。
「受験地」が選んだ市ではなく、別の市にされた
しばらくして受験票が届き、書かれていたのは受験地の奈良市ではなく「天理市」。目を疑いました。
受験地の奈良市内ならば、別の会場でも仕方ありませんが、まさかの他市。しかも、会場は天理大学杣之内キャンパス。最寄り駅は天理駅ですが、天理駅へのアクセス自体良くはなく、駅からも遠いです。公共交通機関は使用不可と断り書きがありますが、天理駅から徒歩30分。
正直、FP勉強中で一番モチベーション落ちた
大学ですから、日曜日の大学行のバスは少ないでしょうし建物の複数あるからわかりにくい。大学内のコンビニも休みだろうし、周辺は天理教向けのお店ばかりなので昼食もどこでとったらいいか…。
受験生が多くなり、試験会場をおさえるのが困難だったためとかなんとか。他市は困ります。
FP受験地を変更できた(条件あり・会場指定はできない)
受検地変更を変更できないか?
何とか変更できないものかとFP協会のサイトを確認。
4)受検地変更
転居・転勤等のやむを得ない事情に限り申請が可能です。下記期限までに申請してください。 書面申請の場合、「受検地変更依頼書」をご提出ください。インターネット申請の場合、申請ページより申請が可能です。
受検地変更申請期限 202X年1月18日 15:00
※期限を過ぎた場合、受理できません。
日本FP協会
※変更できるのは受検地のみで、会場は選択できません。
※受検申請者数によりお断りさせていただく場合や、近隣の受検地への変更となる場合があります。
基本的に変更はできないようです。ただ、そもそも希望の受験地とはちがう受験地。
“やむを得ない事情に限り申請が可能です。”ということは、正当な理由があれば可能ということ。私の時は仕事も事情に入っていた記憶が。
ダメもとで変更申請してみる
奈良市内で受験するつもりでいた私は、試験後にある場所を撮影する用事を入れていました。書き物の副業で必要になってくる写真で、午後の時間に予定入れていたのです。これが仕事のやむを得ない事情になるかどうかは分かりませんが、ダメもとで受験地変更申請することにしました。
奈良市ではなく、京都市で祈るように変更申請をしました。
新しい受験地で受験できることに
しばらくしてから、FP協会からメールが届き、京都市での受験が認められたとの連絡。ほっと胸をなでおろしました。その後届いた受験票には、しっかり「西陣織会館」が会場と記されていました。距離的には遠いですが、アクセスが良くお昼ご飯や昼休みの過ごし方にも苦労しません。もちろん、撮影ルートにも入っています。
地に落ちていたモチベーションも復活しました。何か証明書的なものを提出するのかと、一応準備をしていましたが求められることはありませんでした。
FP2級試験当日の流れ
- 8:40試験会場到着
会場には入れませんが、もう数十人受験生が。
- 9:30試験会場に入れるように
9:40からは説明が始まります。耳栓の許可などは今のうちに。
- 10:00~
12:00学科の試験マーク塗りつぶしや見直しを考えると時間ギリギリ。
- 12:00~
13:10昼休み13:10には戻らなければならないので、意外と時間がない。
- 13:30~
15:00実技の試験電卓の音と計算するペンの音が響く。やはり時間がない。
受験地変更の受験者は受験票のプリント必要
私のように受験地変更した人は、新たに受験票が送られてこないので自分でプリントアウトする必要があります。
当日は事務局に申し出るようにとありましたが、入り口の張り紙に受験地変更者の会場も記載されていました。自分のほか数人いらっしゃいましたね。
初めての場所なら時間にかなり余裕をもって
初めて行く会場ならば、事前にGoogleマップなどで経路を確認しましょう。私は方向音痴なので、道順を確認しても軽く迷いました。時間ギリギリにつくように家を出ると、何かあったとき大変なのでとにかく時間に余裕を。
大学が会場だと建物がたくさんあるので、自分の会場を探すのも一苦労です。私が受験した西陣織会館は迷うほどではなかったですが、3級の受験会場「みやこめせっせ」は広く自分の席を探し出すのに時間がかかりました。案内板も人だかりができています。
直前にはトイレにも長蛇の列。何事においても早めはやめの行動が、焦らなくてすむポイントかもしれません。
会場の自分の席に座れるのは9:30から
早めに行っても、自分の席につけるのは9:30から。それまでは、廊下やピロティなどで各自最後の追い込みをします。ただ、廊下などは暗くてテキストは読みにくかったです。
時間がたつごとに、座る場所どころか立って待つ場所もなく、階段にまで受験生があふれていました。受験生は老若男女さまざまですが、半分は学生さん、あとは社会人いろいろといったように見受けられました。
いかにも生保っぽいグループの方もいましたね。待ち時間は基本皆さん一人で黙々とテキストやスマホで勉強をしていました。
40分くらいから試験についての説明があります。机の上に置いておけるものや退出時間についてなど。資格試験では珍しくペットボトル飲料を置いておけます。冬で空気が乾燥しているので、あった方が安心でした。
学科試験
試験開始の合図があって、ざっと問題を最後まで眺めます。奇想天外な出題はなさそうでひとまず安心。トンチン保険とかでたらお手上げです。
11時になると途中退出可能というアナウンスがあります。すぐに席を立つ人がいたので動揺します。すこしすると、スタッフからの本人確認が。ちょっと顔を上がるだけですが、ドキドキします。時間が過ぎるにつれ、退出する人もちらほら。
自分はまだ三分の一も残っているので焦ります。焦りますが、慎重に。最後まで解き終わり、わからなかった問題にもどって考え直し。マークのミスがないかチェックをしていると、残り10分。もう退出できないので最後まで席に残りました。最後までいたのは4割くらいでしょうか。皆さん凄い。
昼休み
学科試験を途中退出した人は、時間に余裕があるかもしれません。飲食店で昼食を食べるつもりなら、途中退出した方がいいです。お店は限られるので争奪戦です。
午前で疲れたので食べに行く気力もなく、持参した軽食を外の駐車場横で食べました。まともに座るところさえないというありさまなので、地べたに座る人や立ちながら食べている人も。ちょうどよく腰掛けられるスペースがあったのでまだましですが、何となりませんかね? 資格試験の昼食問題。
コンビニも受験生が押し寄せるので、朝購入しておいた方がいいかもしれません。
実技試験
午後の試験も開始10分前までに席に戻ります。午前の試験よりも2割くらい人が少なくなっていました。前の試験で実技だけ合格している人かな。実技の方が簡単というし、とちょっと安心。
問題を開いて眺めてみると、過去問で解いたことのあるようなものばかり。何とかなりそうかなと説き進めていると、どうにも時間が足りなくなってきます。相続の難しいバージョンの問題に時間をとられて、ライフプランの単純計算するだけのサービス問題を2問解けずに時間いっぱい。終了。時間配分間違えました…。
実技試験は途中退出できませんが、それでも早めに終わって余裕という人は少数派かも。ギリギリまで鉛筆の音が響いていました。
FP2級試験で耳栓は使えるか?
資格試験の際に、あると嬉しいのが「耳栓」。冬の試験だったりすると、近くの席の人が風邪気味のことがあるかもしれません。咳や鼻をすする音が頻繁で気が散ると、できる問題もミスしてしまいます。実際、FP3級の試験で最初から最後まで鼻をすすってゴホゴホしていた人がいて、集中力がそがれました。
その経験から、2級の試験時には耳栓を持参しようと心に決めていました。耳栓についても、事前にFP協会に質問したところ、会場で係員に使用することを伝えてもらえば良いとのこと。
試験直前に、そばを通った係の方に使用許可を取りました。ついでに、椅子が傾いてがたつくので、空席の椅子と交換する許可ももらいました。50歳ともなると図太くなるものです。おかげで万全の態勢で試験に臨めました。
FP2級試験で忘れがちな持ち物
スマートウォッチは使用禁止!
通信機能のある時計は試験中使えません。従来の腕時計を必ず用意していこう。
受験票を忘れようが現地で何とかなりますが、気を付けたいのが時計です。会場に壁掛け時計がないところがあります。今回の会場ではありましたが、FP3級の時の会場には時計はありませんでした。
ふだんはスマホの時計で済ませている人や、スマートウォッチを付けている人は要注意! 試験中に時計がないと時間配分ができなくてパニックになります。
そして、久しぶりに引っ張り出した時計は電池が切れていることも。私のことですが。前日には動作確認も含めて時計の準備をしておくことを強くおすすめします。
まとめ:FP試験の受験地は変更できる、耳栓を忘れずに!
少なくない時間を割いて勉強するのだから、本番ではベストを尽くしたいもの。事前に試験の流れをシミュレーションして、しっかり事前準備をして臨んでくださいね。
試験会場は選べませんが、決定後の受験地の変更はFP協会のサイトから申請できます。事情がある人はまず相談してみては。
試験中耳栓もあると集中できますよ。あなたも実力が出せて合格できますように。