吊り橋日本一ってどこか知ってますか?
長さ297m、生活用として日本一長い「谷瀬の吊り橋」
奈良県に日本一の吊り橋があることを知りました。吊り橋自体、ふだん利用することはありませんが日本一となるとがぜん気になりなります。
村一番の名所「谷瀬の吊り橋」は昭和29年に村人の力で架けられた、長さ297m、高さ54mの生活用としては日本一長い吊り橋です。揺れる橋を渡るには勇気が必要ですが、渓谷に沿って連なる山々や橋下を流れる美しい川は、ここでしか見られない十津川の眺望です。危ないので一度に20名以上は渡れません。付近には駐車場や土産物店、橋下にはキャンプ場もあります。
奈良県観光サイトより
揺れる橋を渡るには勇気が必要…?え、怖い。
奈良県の観光スポットランキング6位
奈良に来て3年目になりますが、初耳でした。奈良県北部に住んでいると、なかなか南部の方は足が向かないんですよね。アクセスの不利をものともせず堂々6位。これは行っておいた方がいい?
谷瀬の吊り橋へいざ観光!
カーブが連続する細い山道をひた走ります。ときおり、山肌が崩れているのを目にしひやりとします。水害の傷跡でしょうか。バイクの集団も何グループも見かけたので、ツーリングにも人気なのかな。
お子さんや乗り物に酔いやすい人は、酔い止め薬を携行した方が安心です。
谷瀬の吊り橋の成り立ち
もともとは生活用のためのつり橋としてかけられた「谷瀬つり橋」。昭和29年(1954年)戦後の復興期に設置された理由は、頻繁な洪水で丸太橋が流されていたため。集落の人々が1戸当たり20~30万円もの大金を出し合い、当時の価格で800万円もの大つり橋を完成させたそう。
看板に、「地元にの人に話しかけてね」とあったので、夫がいろいろ伺いました。
生活道路といっても、道路ができたので地元民はそこまで使わない。
自転車で通行することも、昔はあったが今はまずない。(意訳)
観光目的の人が大勢やってきて、お土産屋さんや軽食のお店がにぎわっていました。駐車場整備や吊り橋監視でスタッフさんも動いていたので、令和の吊り橋は村の仕事創出に貢献しているのですね。
谷瀬の吊り橋の駐車場
800円整備されトイレ完備
吊り橋のすぐそばの坂を上ったところに、公式駐車場があります。スタッフさんに料金800円を渡し、駐車します。水洗のトイレもありますし、お土産屋さんや食べ歩きフードなんかも販売しています。
また、付近に無料で停めようとする車、バイクがいますが、マイクで警備スタッフに注意されます。また、ほかの観光客から冷ややかな視線を浴びまくります。
吊り橋の利用は無料です。よその人がまったくお金を落とないなら、メンテナンスや警備などにかかるお金はどう捻出するのでしょうか。今後も利用させもらうために、きちんと駐車料金は払いたいものです。
谷瀬の吊り橋はキャンプでも人気
橋の真下にはキャンプ場が広がります。この日も、快晴の下家族連れがにぎやかに川で釣りを楽しんでいました。村の人によると、ハイシーズンにはテントがぎっしり並ぶほど人気だとか。大阪ナンバーをたくさん見かけました。
谷瀬の吊り橋を渡る!怖い!
年季の入った木の底板に不安を覚える
想像よりも、かなり年季の入った様子の吊り橋。歩いて踏みしめる底板の部分が、劣化でひびが入り、反り返っている板が所々に散見されます。
ただ、そんなじっくり橋自体を眺めている人はおらず、皆さん平気な顔ですたすた渡っていきます。キャッキャッ言いながら、小走りでかけていく子供たち。警備員に注意を受けながらも楽しそう。
渡る人の多さに比例してゆらゆら揺れる
吊り橋だから、構造上揺れるのは当たり前。でも、想像の3倍は揺れます。この日は観光客が多く、渡る人が途切れません。グループがどんどんわたっていきます。また、戻ってくる人もいるのですから、揺れるんです。
一度に20人まで?40人近くいる橋の上…
橋の手前の注意書きで「一度に渡れるのは人まで」とありましたが、ふと数えてみると軽く30人以上。大丈夫なの?とさらに恐怖が増します。実際には、橋の両側にスタッフが2人づつ控えているので、本当に危ないときは調整するのでしょう。
真ん中で足がすくんで、10人ほど先に行ってもらいました。途中、立ちすくむ同志の奥様が。「揺れますよねー」と言葉を交わしなんとか歩を進めます。
渡り終えるとご褒美が
なんとか渡し終えると、手のひらは汗びっしょり。先についた子どもと夫はアイスやめはり寿司、揚げもちを物色していました。ちょっとした休憩スペースがあるので、おやつ休憩。
時間がある人は、散策するのもいいでしょう。さんぽマップもう用意されていましたよ。
さんざん怖がっていた自分ですが、帰り路はなぜか平気でした。転勤で鍛えた適応力よ。
谷瀬の吊り橋の滞在時間
私のようにこわごわ渡る人で、向こう岸で休憩するなら1時間半はみた方がいいかも。ぱっと渡って戻ってくるだけなら、30分でもいけます。
向こう岸でゆっくり散策するなら2時間から3時間程度ですね。
結論:子どもも平気で渡っていますが人によっては勇気がいります
揺れる度合いは、おそらく渡る人の多さに比例します。また、荒天の日も揺れるそうです。まあ、強風の日に渡るもの好きはいないでしょうが。
例えるなら、歴史ある遊園地の木製でギシギシいうジェットコースターのスリル。行きはもちろん、基本は帰りも渡らなければなりません。怖がりで高所恐怖症の方は、ご注意を。テーマパークのように途中退出なんてできませんからね。