京都の穴場紅葉スポット 宮内庁管理の名庭園「仙洞御所」
京都の中心部にありながら、別世界のような静けさ
京都の中心部・京都御所は広大な敷地ながら行き届いた管理で、ゆったりと散策を楽しむのにぴったりです。御所は誰でも入れますが、その中に常時公開されていない場所があります。それが仙洞御所。
17世紀の初め、後水尾天皇が上皇となられた際に造営されました。
宮内庁サイトより
御殿は1854年に焼失したのを最後に再建されませんでしたが、庭園・茶室などが残っています。
従来の「仙洞御所」は,令和元年(2019)5月1日から,「京都仙洞御所」と改称されました。
基本的に予約しなければ入れない場所なので、意外と知られていません。それだけに、ぜいたくなしつらえの庭園をごく限られた人数で見学できるチャンスです。
今回は、京都御所の見学ツアーに味を占め、仙洞御所見学ツアーにも参加してきたので内容をご紹介します。
最も見どころとなる紅葉シーズン
四季折々の魅力がある京都でも、人気が高い紅葉の時期。ここ仙洞御所でも例外ではなく、ガイドさん曰く「秋の紅葉シーズンはそれはそれは見事」なのだとか。
参観方法は事前予約か、当日整理券入手かのみ
【参観開始時間】 【定員】 【参観所要時間】 | 午前 9時30分,11時, 午後 1時30分, 2時30分(取りやめ), 3時30分 (計5回→4回) 各回50名→20名 約60分 |
京都御所の見学ツアーと同様に、参拝には事前予約が必要です。
事前申し込みは、3カ月前の1日から申し込みが始まります。旅行などで日程が決まっている人は悪れないうちに申込した方がいいです。11月の紅葉シーズンを狙うなら、申し込み開始は8月1日。インターネットからのほか、往復ハガキでも受け付け可。お近くなら宮内庁京都事務所に直接出向いてという方法も。
webでは、申込みの早い順に受付け(同一の日の申込みであれば、申込み時間の前後で取扱いは同じ)、定員を超える申込みがあった場合には抽選となります。webの申し込み画面をみればわかりますが、すぐに満員になり受付終了となってしまいます。2カ月前で満員って感じですね。
webと往復はがきでの枠は別になっているので、webで満員でも郵送枠なら可能性があるかもしれません。希望の日があるのなら、郵送で申し込んでみるのも手かも。
当日整理券は先着順で配布
事前予約していないで当日枠を狙うなら、午前と午後に配布される整理券を手に入れます。ただし、新型コロナ感染防止のため、当日受付枠が大幅に縮小されています(2023年4月現在)。105名が20名です。予約分の空きがあれば加算されますが、こればっかりはふたを開けてみなければわかりません。
ただ、当日のお天気をみてから参拝できるのはメリットです。
身分証明書も必要なので、お忘れなく
【当日申込場所】
京都仙洞御所(京都市上京区京都御苑)
【受付方法】
当日午前11時頃から先着順に参観時間を指定した整理券を配布し、満員となり次第、受付は終了。
整理券の受け取り及び参観の際、本人であることを確認できるもの(運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード等)を呈示。
「仙洞御所 見学ツアー」予約から当日参観までの流れ
事前予約なら当選メールや当選はがきを持参
当選メールや当選はがきを持参します。身分証明できるものも忘れずに。
門のところで持ち物検査を受けて、待合室で待機します。コインロッカーやトイレもあります。皇室カレンダーなど、宮内庁管轄らしいお土産もあるので一通りながめているとすぐ開始時間となります。
ガイドさんの指示に従い決まったコースを団体で歩く
首からは受付で渡された入館証を下げます。コースは基本的に決まっているので、勝手に列を離れてはいけません。最後尾には皇宮警察職員も同行しています。
とはいえ、きれいなスポットで記念撮影する数分くらいは大丈夫。ごく普通に見学している程度での遅れならばとがめられることもありませんでした。
また、途中で一人引き返すのはNG何です。トイレはすませておきましょう。
ガイドさんのお話がおもしろい
偶然にも、前回京都御所でお世話になったガイドさんでした。くだけた雰囲気で、裏話的なエピソードを踏まえながらのお話は、専門的な知識のない一般人にもとっつきやすく興味深かったです。
自分一人で見学しても、ふーんと眺めるだけで通り過ぎてしまうような部分も歴史的な観点から解説していただきました。
個人的には、灯篭と献上された丸石の話が印象に残りました。
コースをめぐり待合所前で解散
説明を受けながら60分ほどの見学
美しい撮影スポット多々あれど、ゆっくり撮影するのは困難
やはり一番人気は紅葉の時期だそう
当日の参加者からも質問が出ていましたが、やはり一番きれいで最も倍率が高いのが紅葉シーズンだとか。そりゃあ、こんな素敵な庭園で限られた人数でゆったりと紅葉狩りできるとあらば、参加したいのはやまやまです。
自分も、ダメもとで次は紅葉シーズンの参加を目指します。
撮影目的だと厳しいかも
美しい庭園で、混雑もないとくれば写真におさめたくもなります。写真が趣味の方ならなおのこと。ですが、実際に参加してみて、本格的な撮影は難しいと感じました。
撮影場所を探す時間もありませんし、自分だけ列から外れて三脚を前に陣取ることもできません。せいぜい、一瞬立ち止まってスマホでパシャリとするくらい。
自分の目に景色を焼き付ける場所と思っておいた方がいいかも。
まとめ 無料で京都の庭園をガイドさんに案内してもらえる仙洞御所はおすすめ
ふだんは立ち入ることのできない場所に入る貴重な体験。それが、ガイドさんの説明付きで少人数での見学ツアーとなれば特別感もひとしお。さらに、無料なんて信じられないですよね。
申し込みは早めに埋まるので、思い立ったら早めの予約を。一つだけ注意したいのが、18歳未満は入れないこと。お子さんと一緒に参加したいなら、大きくなるのを待つしかないですね。うちもですが。
場所 | 仙洞御所 |
時間 | 午前 9時30分,11時, 午後 1時30分, 2時30分(取りやめ), 3時30分 |
料金 | 無料 |
所要時間 | 約1時間 |
通年公開の詳細 | https://sankan.kunaicho.go.jp/about/koukyo.html |
定休日 | (1) 月曜日(なお、月曜日が国民の祝日に関する法律に規定する休日となるときは、翌火曜日が休止日となります。) (2) 年末年始(12月28日~翌年1月4日) (3) 行事等の実施のため支障のある日 ※(1)及び(2)は、宮内庁京都事務所参観窓口の受付を休止しております。 |
問い合わせ | 075-211-1215 |
アクセス | 地下鉄烏丸線 市バス 京阪電鉄 丸太町駅下車 1番出口より 徒歩15分 府立病院前下車 徒歩10分 神宮丸太町駅下車 徒歩約20分 |
注:建築物や歴史事実に関して、専門知識のない一般人の感想です。間違い、不正確な記述があるかもしれません。正確な情報については、宮内庁サイト等でご確認ください。