奈良在住の私がお伝えします
東大寺に年2回以上行くなら「東大寺友の会」を強くおすすめします
奈良を代表する東大寺。
修学旅行生のみならず、まずは奈良公園と東大寺に足を運ぶベタな観光スポット。その一方、奈良を何度も訪れる人も、東大寺に足を運びます。私は宗教や歴史に詳しいわけではないですが、お水取りや正倉院や聖武天皇祭などで東大寺のことを学ぶほどにその凄さに感じ入っています。
前置きはさておき、機会があればちょくちょく東大寺に行きたいですよね。東大寺の境内自体は無料で自由に入れます。二月堂なんかも拝観料は不要です。
ただ、大仏殿や法華堂・戒壇堂、東大寺ミュージアムは、都度拝観料や入館料が必要です。維持管理を考えれば当たり前。(この間お坊様に大仏殿の案内をしていただいたときに、補修に大金がかかるので大変ということをうかがいました)それでも、毎回となるとちょっと懐に響きます。おそらく東大寺に来るような人は同日に興福寺や奈良博にも立ち寄るでしょうから、それなりの出費です。
そんな東大寺好きの方のお耳に入れたいのが「東大寺友の会」のこと。あまり宣伝されていないようなので、勝手におすすめします。
「東大寺友の会」特典
大仏殿・法華堂・戒壇堂・東大寺ミュージアム無料参拝 (各入口にて会員証提示必須)
東大寺の諸行事・講演会・展覧会などご案内
東大寺友の会主催の演奏会(会員特別割引)をご案内
東大寺手帳の配布 (東大寺の諸行事の詳細掲載)
宗報『華厳』の送付
「鹿苑(ろくえん)」の小鹿公開に2名様まで入場無料
たった年会費3000円でこれだけの特典。オリジナル手帳や、毎月送付される案内の手間、イベントへの参加など考えると実質無料です。
2回行けば元を取れる上にイベントをチェックできる
大仏殿600円、東大寺ミュージアム600円、戒壇堂600円、法華堂600円とまわれば2400円。(セット券は別として)あれ、1回行くだけでほぼ元は取れますね。手帳もありますし。
私奈良に住むまで知らなかったのですが、東大寺さんはいろんなことなさってるんです。福祉事業もだし東大寺学園中学・高校を運営されていたり、身近なところでは伝統芸能。ふらっと行った境内の鏡池で『能楽』が奉納されていたりと。古典芸能だけではなく、今の音楽の舞台にもなっているのが懐の深いところ。先日の『東大寺開山良弁僧正1250年御遠忌慶讃 MISIA PEACEFUL PARK Dialogue for Inclusion 2023』などは話題になりました。
友の会向けに定期的に送られてくる案内には、各種講演やコンサート情報が記載されています。声明など、一度聞いてみたいですね。仏教系の勉強会は無料で参加できるものが多々あります。聖武天皇祭のことも、この案内で知りました。いや素晴らしかった。
観光客で長蛇の列…そんな時こそ「友の会」パワー!
ここのところの外国人観光客の増加は、奈良も例外ではありません。観光シーズンの休日ともなると、大仏殿入場チケット窓口は長蛇の列。
そんな時、東大寺友の会なら並ばなくていいんです。「チケットを持っている人」の入り口から入り、窓口で会員証を見せるだけ。「いつもありがとうございます」(こちらこそ)と声をかけていただき、スムーズに入場。ストレスがないですよ。
11月には東大寺オリジナルの手帳もいただける
昨日、2024年版の手帳が届きました。昨年は桜色のもの。毎年色が代わるようです。東大寺の略年やお経なども記載がありますが、地味に便利なのが境内の地図。広いので迷う時があるんですよね。
6月には奈良公園での小鹿公開も無料となる
時期が限られるので恩恵にあずかれるのは一部の人かもしれませんが、奈良公園の小鹿が生まれる時期に「小鹿公開」というイベントが開催されます。東大寺友の会会員は、無料で入場できます。参拝帰りに寄り道してみるのも、ほっこりします。
「東大寺友の会」に入会しての私的口コミ・感想
ちょっと前まで、東大寺戒壇堂の国宝・四天王立像が東大寺ミュージアム特別公開されていました。
東大寺ミュージアムでは横一列に並び、近くまで寄って思う存分鑑賞を楽しむことができました。後ろ姿まで遠慮なく見ることができ、貴重な機会でした。邪鬼かわいい。
日光・月光菩薩立像も心惹かれるところがあり、何度も会いに行っています。奈良在住とはいえ、毎回入館料を出してとなると半分の回数しか行かないだろうなと。
友の会があることで、東大寺にも折にふれ散策気分で行く機会が増えました。行けば何かしら学びがあり、また行きたくなる。ありがたいなぁ。
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