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【行列必至の正倉院展2022】コロナ禍だからこそゆったり観覧・公式が教える混雑回避テク

おでかけ

毎年1,000人規模の行列ができる正倉院展の魅力

正倉院展公式ホームページ様youtube

毎年秋の開催をが待ち望まれている「正倉院展」。ひとたび開催されれば全国各地から人が訪れ、入場には長蛇の列ができるほど。コロナ禍前は1,000人もの行列も珍しくないという人気ぶり。美術に明るくないという人でも、正倉院展は別格。1,300年の時を超えて出会える至宝を前にすれば、誰しも古のロマンに思いを馳せることでしょう。

正倉院展で展示されるのは、東大寺敷地内の正倉院に伝来した宝物。総数はおよそ9,000件をだそうですが、展示されるのはそのなかのごくごく一部。せいぜい数十点ほどです。展示すればやはり傷む可能性があるので、同じものをたびたび出すわけにはいきません。

つまり、今年展示された品が次に見られるかどうかは誰にもわかりません。お目当ての宝物があったなら、機会を逃さずに行かなければ後悔必至。さらに、毎年必ず公開されることが確約されているのではないそうです。様々な情勢が変われば、来年からは公開されなくなる可能性もゼロではないのです。

そう考えると、毎年開催時期が近づくと居ても立っても居られないファンの気持ちに共感できます。まさに一期一会ですものね。

正倉院展で奈良に人があふれ活気づく

猿沢池

単独の展示会の集客数では、世界でもトップクラスだったという正倉院展。正確なデータがみつけられなかったのと、自分自身が混雑時を体験できていないので明言は避けますが、それはものすごい賑わいだったそう。時間帯によっては、人の頭のすき間から展示をのぞくのようなこともあったと聞きました。

コロナが蔓延してから、事前日時予約制になってからはそこまでの混雑はありません。2021年の第73回の来場者は7万3,968人。それでも、期間中は明らかに観光客が多く飲食店や神社仏閣などが活気づきます。会場の奈良国立博物館がある奈良公園はふだんから観光客であふれていますが、この時期はさらににぎやかに。団体客も多く、飲食の屋台や仮設のロッカーやチケットブースで歩きづらく感じるほどに。

奈良市民歴3年目の自分は毎年参戦(今年も行く予定)

かくいう自分は奈良歴3年目。正倉院展はコロナ禍からしか参加していません。1回目は2020年の第72回。2回目は2021年の第73回。後者は内覧会での参加。

博物館は好きで旅先ではかかざす行きますが、美術はあまり解さないタイプです。それでも、教科書に載っているような誰もが知るお宝を目の当たりにできるとなれば行かない手はありません。歴史には多少親しんでいるので、背景がわかると本当に楽しいです。織田信長も欲した天下の名香「蘭奢待」の現物とか、興奮しませんか。室町幕府3代将軍足利義満に、6代将軍足利義教、8代将軍足利義政をはじめ権力者がこぞって手に入れたがった香木なんて、まさにお宝。

予備知識があった方がより深く観覧できるのでしょうが、ミーハー丸出しの自分が参戦しても楽しめます。「交通機関がない1,000年以上も昔にシルクロードを通って持ち込まれたの?」「この細工、超絶技巧!」「螺鈿、美しい!」「ガラスの風合い、素敵!」「動物モチーフ、かわいい!キャラにして」と、浅っい感想連発ですが満喫しまくり。興味があったものは後日調べると背景がわかり二度おいしい。

1,000年以上も非公開だった国の宝物です。庶民がありがたく拝見させていただく貴重な機会。それが正倉院展なのかなぁと、門外漢の自分なりの解釈です。キレイは正義。

コロナ禍から日時指定事前予約制に

当日券はないので注意!!

さて、2022年の正倉院展(もしかしたら2023年も?)での注意事項は「当日券販売なし」ということ。コロナ対策と混雑緩和のため、事前日時予約制となっています。

これまでのように館のチケット売り場での販売はないのでくれぐれもご注意を。

奈良博で伺ったのですが、ローソンチケットHPや電話で予約を取っても、ローソン店舗で発券を忘れる方がおられるとか。忘れないように、最初からローソン実店舗で予約・発券するのがいいかもしれません。

混雑が緩和され展示品とゆっくり対峙できる

ガラス越しに独り占めの時間も

チケットを手に入れはるばる出かけて行列に並んだ末に、お目当ての宝物が人の頭越しでしか見えないとしたら残念ですよね。完全予約制になったおかげで、ゆったりと自分のペースで快くまで展示品と向き合うことができます。

チケットが時間指定入場なので、次の入場時間前に出なくてはならないなんてこともありません。のんびり見ていたら、次の時間の人が入ってきたので、スタッフの方に尋ねたところ「入れ替え制ではないので大丈夫」とのお答え。安心して解説までしっかり読みながら回ることができます。

最後に、お気に入りの宝物を引き返して目に焼き付けるなんてこともできました。満足。

日時指定のチケットでも入場時には行列が

時間を選べばガラガラ

都会の人には何てことないのでしょうが、私はとにかく行列が苦手です。ですので、極力並ばずに済むようにと画策。

結論としては、入場時間ぴったりに並ばない。

これにつきます。9:00入場のチケットなら、8:50頃から並びたくなりますよね。だから、記載の時間ちょっと前から10分すぎくらいの間は行列ができます。9:15分くらいからは並ぶ人もおらずすんなり入場。しかも、展示物の前ももう人がはけています。

時間入れ替え制ではないので、時間きっちりに入場する必要はないのです。誤解している人が多いと、館の方もおっしゃっていました。

正倉院展公式がアナウンスする注意点

チケット発券忘れが多いようです。
ご注意を!

また、無料対象の人で、身分証明書が必要になるのも忘れがち。私も今年は奈良博プレミアムカードを作ったのでこれにあたります。気を付けます。奈良博プレミアムカードについては、別記事でまとめます。

ゆっくり堪能したらミュージアムショップへ

戦利品
お気にがみつかる

展示を見終わったら、テントスペースでお茶するもよし地下の喫茶で一休みするもよし。個人的には、美術館や博物館に行ったら必ずのぞくミュージアムショップをお勧めしたいところ。定番の奈良土産はもちろん、かわいいキャラクターにフォーゼした仏さまたちのグッズが並びます。お土産として面白がられるかも。

もちろん、正倉院グッズはポップアップストアが設置されています。天平柄って意匠がなんとも言い難い独自性があるんですよね。単なる「和テイスト」にとどまらないというか。普通にふだん使いしてもかわいいです。ちょっとお高いけど、お財布とか素敵です。

時間があれば本家正倉院まで散策するのもおすすめ

正倉院
間近まで近寄れます

せっかくですから、時間が許せば本家本元の正倉院へ足をお運びになってはいかがでしょうか。奈良博からは徒歩で15分くらい。東大寺を目指していけば、人の流れがあるのでだいたいたどり着きます。

警備の人がおり、入れるのは正面のスペースまで。それでも、予想より大きなサイズ感に圧倒されます。よくぞ令和の今まで残されてきたなと、奈良の底力を感じます。

おすすめスポット

さらに時間があるなら、二月堂にも上っておきたいところです。入場料もいらず、奈良市内が一望できる名所です。夕暮れ時なら、正倉院の宝物にも並ぶ美しい夕日が見られるかもしれません。

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