四半世紀ぶりに夜行バス乗りました(震)
20代の若者時代は帰省やイベント遠征でお世話になった夜行バス
安くて時間の節約できるのが魅力
(画像:奈良交通株式さんより 以下同様)
夜行バスは安くて朝から現地入りできるのが魅力。
お金はないけど体力はあるという若者にはありがたい存在です。学校や仕事終わりにバスターミナルへ直行し、バスへ乗車。バスの中で眠り、朝から現地でめいっぱい動く。イベントやコンサートにお金をかける分、交通費や宿泊費は押さえたいという人にとって夜行バスは身近な存在でしょう。
実際、推し活なんかでふだん使いしている人もいるとか。バスターミナル付近に、時間制で理想できる休憩・メイクスペースなんかもできてきたので、有効活用している人は何をいまさらって感じでしょう。
体力と睡眠が削られるので自然と使わなくなっていた
とはいえ、移動時間が長く体勢も思うように変えられないとなると、中年以降になると自然と足が遠のく移動手段。
「眠れない」くらいは大丈夫ですが、腰痛持ちだったりトイレが近かったりと、心配なことも出てきます。とりたてて健康に問題はありませんが、同じ姿勢で9時間ともなるとやっぱり、ねぇ。
格安航空も充実してきたこともあり
一昔前なら飛行機での移動は、数年に一度の家族旅行か引越しの際に使う程度。家族での往復となるとすぐに10万円くらい飛んでいってしまいます。
ですが、近年ますます充実してきた格安航空。セールの時だと、新幹線利用と変わらなかったりします。コロナの影響でリムジンバスが運休していましたが、何度か使いました。peachは安い。基本の席なので、大げさに言っているのではなくホント狭いですが、安い。手続きも簡便。スーツケース事前送付の手ぶら派なので、格安航空で十分。
ただ、飛んでいる時間こそ短いものの、待ち時間や空港までの移動時間がバカになりません。空港までの鉄道でトラブルがあったときは肝を冷やしたこともあります。何を重視するかですね。
上京する用事があり時間の兼ね合いで、夜行バスを選択
家族で東京へ行く用事ができ、どうやって行こうかと考えていました。格安航空も検討したのですが、午前中の時間を使えるということで初めて夜行バスを使うことにしました。
家から乗り場が近いということと、子どもも大きいということ。もしもの時(親関係)のために使えるよう、一度体験しておきたいということが主な理由です。
独立3列シートなら隣が気にならない?
夜行バスを選ぶときに一番大事なのが「独立シート」。
普通のバスの座席の4列シートは値段だけ見るとお安いです。ですが、長時間ろくに身動きをとれないのに隣の人にずっと気を使い続けるなんて地獄です。悪いことは言いません。席だけは独立にしましょう。足を組んだりしても迷惑になりません。
乗車後、自分でカーテンを引けばある程度プライバシーは守られます。一番前はカーテンが無いのでトイレ移動の人に寝顔が見られるかも。
重要!トイレ(手洗い場)がついている
途中休憩なしの夜行バスなので、もちろんトイレ完備。
確認を兼ねて2度利用したのですが、座面から階段を数段下って扉を開けたところにあります。飛行機のトイレよりはやや広く、新幹線のトイレよりは狭いくらい。清潔で臭いもありません。手洗い、鏡あり。コロナ対策で手洗いしたかったので〇。
トイレ前には、飲める水と紙コップの設置も。停止時のみ利用可。
Wi-Fiがついている
最近だとWi-Fi環境あるほうが普通なのかな。
座席前のポケットに入った案内に、Wi-Fiの使い方、パスワードが記載されていました。今どこら辺を走っているのかをGoogleマップで確認してたので自分は使いました。
バス乗り場がごく近いので移動がラク
これはたまたまですが、バス停留所が家から近かった。夜10時過ぎの出発でも、お風呂に入ってゆったりめの服に着替え直前まで部屋でゆっくりできたのでラクでした。
スーツケース持参の人なんかだと、とくにバス乗車地までの移動も考えに入れておいた方がいいかも。
いざ乗車!奈良からノンストップで東京へ
バス停から、乗車券を見せていざ乗車。大きな荷物がある人は、乗る前に入れてもらいます。若い人だけかと思いきや、小学生くらいのお子さん連れの親子、中年男性、中年女性などの姿も。
乗車地が最初の方なので、周りを確認する余裕がある
高速に乗るまでの停留所が6つほどあるのですが、最初の方なので消灯まで30分ほどあります。トイレの場所の確認や、リクライニング、毛布などを調整をごそごそと。スマホで聴くラジオやオーディオブックの設定なんかもしておきます。
停留所ごとに多少ざわつきますが、おおむね車内は静か。何か食べている人がいて、多少においはしましたが換気も効いているので気になるほどではありません。
最後の乗車地からすぐに消灯
最後の乗車地で人が乗ってしまうとほどなく消灯。カーテンもすべて締められます。あとは寝るだけ…なのですが、空調で寒いし体勢的に寝にくくやはり眠れません。
予約時は満席でしたが、前の席が空いたままなのでリクライニングが倒れてくることもなく。足もめいっぱい伸ばせるのでまだましです。そういえば、充電できたっけと思い出したものの、場所が見つからないままあきらめました。
乗務員さんに尋ねる暇もないので、気になることは事前に調べておいた方が身のためです。
背もたれの枕の位置が調整できることをようやく発見
眠れないまま2時間ほどして、偶然背もたれの枕部分が上下することを発見! ちょっと体制が楽になるかも。後ろは夫なので、リクライニング7割倒します。夫はすでに熟睡。
眠れないのでオーディオブックを聴いてみる
真ん中の席なので外の様子も見えず暇なので、ラジオやオーディオブックを聴いてやり過ごします。ところどころうとうと。
眠れないとは予想していたので、昼寝しています。まぁ、こんなもんだ。
ストレッチがてらトイレに立つ
ずっと同じ姿勢でいると、エコノミークラス症候群や腰痛が怖いです。ちょっとでも歩こうと、トイレへ。子どもの様子を見ながら移動し、トイレの階段でちょっと背伸び。
やっぱり、トイレと手洗い場・飲み水があるという安心感は絶大。実際に使わなくても、あるというだけで不安が減ります。
朝は5時半くらいにカーテンが開く
オーディオブックにも飽き、うとうとと眠れるように。カーテンが開き朝日が入ってきて、車内アナウンス。最初の降車地、横浜に到着するようです。予定より若干早め。降りる人が済むと、またカーテンを引き消灯。
うとうとすると自分の降車地
スマートウォッチの振動で目を覚ますと、もう上野近く。バタバタと荷物をまとめ、座席を戻し降りる準備をします。子どもにも声をかけ、忘れ物チェック。
降りて2分もしないうちにバスは走り去っていきました。
降車後の行動も前もって考えておくと安心
現地着は早朝 時間調整する場所を考えておこう
東京、上野着は午前6時45分頃。まだお店も開いていません。
駅でトイレをすまし、早朝から開いているファミレスへ直行。モーニングで朝食をすませ、トイレで身なりをざっと整えます。
眠いものの問題なく行動できた
1時間半ほど休憩したら、上野公園を散策。ちょうど桜祭りの頃でした。雨でしたが。桜や東照宮を眺ているうちに開館時間。夫と子は上野動物園へパンダを観に。私は、友の会会員なので東京国立博物館へ。久しぶりです。眼福でした。
移動し、目的の場所へ昼前から夕方までたっぷり時間を取れました。私も子もあまり眠れず疲れてはいたものの、前日にたっぷり休んでいたんのでフルに動けました。
ホテル泊後、翌日は新幹線で帰宅
当日はホテルに宿泊し、翌日は午後に新幹線で帰路につきます。前日に夜行バスを体験していると、新幹線の快適さが身に沁みます。窓際をせしめたのでコンセントもあるし、車窓からお城を眺めたりと旅気分。駅で購入したお弁当やサンドイッチも気兼ねなく食べられます。
ただ、新幹線は京都どまり。京都から奈良へは乗り換えての移動がしんどい。旅のテンションで持ちこたえていた体力ゲージが、急激に下がります。やっぱり疲れますね。
中年が夜行バスの乗る際の注意・コツ・持ち物
親の介護で急遽乗ることもあるかもよ
中年が夜行バスに乗る際の注意・コツ
一番重要なポイントはバスの座席。ここはケチらず、独立3列シートで。カーテン付き、トイレ付きならなお安心です。
もし選べるのなら、座席は多少真ん中がゆったりしています。窓側はすぐ景色が見えなくなるし、冷えも来ます。あと、盲点だったのが足を前に伸ばせない席。下図だと1C、1A、6Cです。
子が窓際がいいというので1Cの席にしたのですが、足を伸ばせずしんどかったと。さらに後ろの人に気を使って全くリクライニングを倒さなかったとか…。それはしんどいよ。何事も教えないとわからないものですね。
中年が夜行バスに乗る際の持ち物
人によって必要なものは異なりますが、個人的にマストだと思ったのはスマホ周りのアイテムです。眠れない時間を埋めてくれるスマホは必須。音漏れに気を付けて使いましょう。
あと、換気というか空調が強烈だったので、備え付けの毛布のほか羽織るものや首元に巻くものがあるといいかも。私はカイロも持っていきました。
乾燥もきついので、のど飴や飲み物もあると嬉しい。マスクは乾燥防止にもなるし、すっぴん隠しにもなるので予備も含めて荷物に入れておきましょう。
中年でも夜行バスに(なんとか)乗れた!
余裕で乗れたとはいいがたいですが、乗りなれれば眠れるようにもなるかな。中年で夜行バスに乗るなんて想像もしていませんでしたが、進化しているので昔とは違っていました。
親の介護問題もでてくる中年です。急な帰省にも対応できるよう、移動の選択肢が増やせて貴重な体験でした。次は豪華夜行バスを試してみたいです。