
現地0泊・船中2泊、ちょいハードだけど楽しかった!
格安弾丸ツアーでも船旅ならゆったり楽しめるのが魅力
気候も良くなってきたので、暑くなる前に遊んでおこう! ということで今回は、夫と高校生の子どもと3人でさんふらわあの「弾丸フェリー」を利用して大阪から別府へ行ってきました。
弾丸フェリーは、現地0泊・船中2泊のお得なツアーで、船旅のゆったり感と観光をコンパクトに楽しめるのが魅力。長崎で五島に行った時以来のフェリーです。新船ということで、半月前から楽しみに当日を待っていました。
以下では、旅の流れを時系列でまとめ、各地点の概要や営業時間、料金、大まかな場所を詳しくご紹介します。実際に弾丸フェリーを利用して、もっとこうすれば良かったなという点や持って行って良かったものなどを覚書として残しておきます。
さんふらわあの弾丸フェリーとは
最近テレビなどで取り上げられて興味を持った方もいると思います。私もその一人でしたが、実際に調べてみると結構いいい値段するんですよね。家族で個室で利用し現地で1泊とかする場合でざっくり計算してみたら、予算20万くらいになっちゃいました。気軽には行けないなと、その時はあきらめていました。
ですが、偶然目にした「弾丸フェリー」の広告。目を引く安さ。公式サイトを見てみると、確かに安い。日程さえ合えば、家族でふらっと九州に行けちゃいます。
さんふらわあの弾丸フェリーとは、現地0泊・船中2泊でお得にフェリーを利用する方法。「復路が往路乗船日の翌日(現地泊なし)」の往復乗船に限定した割引で、復路の旅客基準運賃が半額になるというもの。ただし、繁忙期以外に設定されていて、往路は定額運賃での乗船となります。でも格安。


「さんふらわあ むらさき」で快適に大阪南港から別府港へ
さんふらわあの弾丸フェリーは、大阪南港から別府港を結ぶフェリーを利用したお得なプランです。
往復の船旅で2泊し、現地では朝から夕方まで観光を満喫できます。私たちは「さんふらわあ むらさき」に乗船。船内には展望大浴場、レストラン、広々とした展望デッキがあり、まるで小さなリゾートホテルのよう。フェリーって古くて揺れて、若者が雑魚寝でわいわいしながら旅する手段というイメージが覆されました。
ちょっとしたカジュアルクルーズに準ずるくらい、優雅な時間が過ごせました。家族でゆったり過ごしながら、別府の温泉や観光地を楽しむ、思い出に残る旅になりました。
今回利用してみて、発見も多々あったので順を追ってお知らせします。
「さんふらわあ 」乗船時に気を付けたいこと
スケジュールの厳守
弾丸フェリーは復路が往路の翌日出発のため、復路のフェリーに乗り遅れないよう現地でのスケジュール管理が重要です。出港時間を事前に確認し、観光時間を逆算してく必要があります。
特にイベントや観光で時間が押すと、乗り遅れのリスクがあります。乗り遅れの場合、運賃の払い戻しは不可です。私たちの場合も別府観光の日が別府祭りと重なったので、バスルートの変更などイレギュラーなことがありました。早め行動が安心です。
予約方法と制約
インターネット予約は当日12:00まで、電話予約は平日9:00~18:00、土日祝9:00~17:00です。企画きっぷ(例:阪神電車や亀の井バスとのセット)は電話予約のみで、ネット予約不可可。
今回は亀の井バス1日券とセットのプランにしたので、電話予約で当日窓口払いでした。チケットをもらうまでいささか不安でした。控えなり確認メールなり欲しいところです。
キャンセル・変更の制限
復路乗船日の変更は不可。往路乗船後に復路をキャンセルした場合、運賃の払い戻しはありません。ただし、台風などによる欠航時は往復料金の半額が返金されます。
予約変更やキャンセルは出発前日までに連絡が必要です。
事前の下調べ
現地滞在時間は最大約9時間。観光施設の営業時間や予約の有無を事前に確認しましょう。現地についてやっていないと悲しいです。
持ち物
大阪港で乗船までにプチ観光
フェリーは20:05に出港なので、昼間は大阪港近くで観光を楽しみました。Osaka Metro「大阪港駅」を中心に、家族で歩いて回れるスポットを巡りました。以下は訪れた場所の概要、営業時間、料金、場所です。
天保山公園

概要: 標高4.5mの「日本一低い山」として知られる天保山。山頂には「天保山山頂」の標識があり、ちょっとした冒険気分が味わえます。隣には「明治天皇観艦之所碑」があり、明治天皇が軍艦を観艦した歴史をしのべます。春には桜が咲く隠れたお花見スポットとしても人気。
営業時間: 24時間開放
料金: 無料
場所: 大阪府大阪市港区築港3丁目。Osaka Metro中央線「大阪港駅」1番出口から徒歩7分。天保山ハーバービレッジに隣接。
アクセス: 大阪港駅から海沿いに南へ歩き、天保山大橋を渡った先に公園入口。
ちょうど桜が満開で、お花見している人がたくさんいました。天保山の頂上に登ったり? 散策にぴったりでした。
天保山渡船場

天保山渡船場
概要: 天保山公園横から対岸の桜島へ無料の渡し船が運航。所要時間は約3分で、レトロな船の雰囲気が魅力。ミニクルーズのような気分を気軽に楽しめます。
営業時間: 6:00~21:00(季節や天候により変動あり)
料金: 無料
場所: 大阪府大阪市港区築港3丁目。天保山公園すぐ横、大阪港の岸壁沿い。
アクセス: 天保山公園から徒歩1分。渡船場の看板が目印。
NHKの番組で目にして、一度乗船したいと思っていました。ほんの数分ですが、海の上から望む観覧車や海遊館などなかなか素敵です。
天保山マーケットプレイス

観光客にも地元の方にも人気の複合施設。3階の「天保山アニパ」では、動物とのふれあいが楽しめます。「わんにゃんリビング」でワンちゃん・ネコちゃんと触れ合ったり、「は虫類の森」でイグアナや爬虫類を間近で観察。「ふれあいガーデン」ではうさぎやモルモットにおやつをあげられます(おやつ100円~200円)。
2階の「なにわ食いしんぼ横丁」は、昭和40年代の大阪の下町を再現した飲食エリア。桃谷いかやき屋の元祖玉子入りいかやき(440円)は懐かしい味わい。分電盤などのユニークな仕掛けも楽しい。
営業時間:
天保山アニパ: 11:00~19:30(18:30受付終了)
なにわ食いしんぼ横丁: 11:00~20:00(店舗により異なる)
料金:
天保山アニパ入場料: 大人(13歳以上)1,100円
なにわ食いしんぼ横丁: 食事代のみ(例: いかやき440円)
場所: 大阪府大阪市港区海岸通1丁目1-10。Osaka Metro中央線「大阪港駅」1番出口から徒歩5分。
アクセス: 大阪港駅から海遊館方面へ直進、天保山大観覧車そば。

子どもが入りたいとのことで1人でアニパへ。大人はそれぞれお店巡り。軽い夕食をお店、フードコートでいただきました。イカ焼き美味しかった。
いよいよ、さんふらわあ乗船

さんふらわあターミナル
大阪南港のさんふらわあターミナル(第1ターミナル)は、ATC(アジア太平洋トレードセンター)の2階に位置。Osaka Metroニュートラム「トレードセンター前」駅から直結でアクセス抜群。
乗船手続きは19:05まででしたが、早めに到着して待合室で待っている乗客で満杯でした。乗船開始のアナウンスが始まり、順次乗船。船内に入るまで5分10分くらいかかったかな。
乗船すると、3層吹き抜けのアトリウムがお出迎え! 大きな丸天井にはプロジェクションマッピングが映し出され、まるで豪華客船のよう。船内は2023年就航の新造船ならではのモダンなデザインで、気分が上がります。
出港

出港30分くらい前に乗船できたので、まずはロッカーに荷物を置く。広くて真新しいプロムナードで外の景色を眺めながら休憩。窓辺のソファに座ると、大きな丸窓から一面の海。船旅気分を盛り上げてくれます。
大階段前で銅鑼が鳴らされます。20:05 出港。定刻に出港。うーん、旅情を掻き立てられます。
展望デッキからは夜の大阪の景色が遠ざかる様子が眺められます。出港の眺めは見ておいた方がいいですよ。

船内イベント

私たちが乗船したときは、往路でフォークソングコンサート。復路でマジックショーを開催していました。規模は小さいですが、距離が近く親しみやすい雰囲気でとても居心地が良かったです。お風呂に入ったりレストランにいると見逃してしまうので、最初に時間を確認しておくと万全です。
毎晩プロジェクションマッピングショーもやっていますので、退屈はしないですよ。
展望大浴場
船内の展望大浴場は海を眺めながら入浴できる贅沢な施設。金・土曜便は乗船~22:30と翌朝5:45~入港まで利用可。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ完備。7階の脱衣所内には24時間利用可能なシャワー室も。
乗船してからあちこち探検したり、夕飯を食べていると、あっという間にお風呂の時間が終わってしまいます。混雑の表示が出ていても、洗い場はどこかは空いていたので早めに入っておいた方がいいかも。
夜中に様子を見たら、大浴場の扉は閉まっていて、手前のシャワーだけ解放されていました。
明石海峡大橋通過

21:05に明石海峡大橋通過。船内テレビの案内に、各橋の通過時間が告知されています。大阪から別府の便では、起きている時間に通過するので、もちろんデッキへ。数人の乗客が出てきていて、写真を撮ったり見上げたり。
ライトアップが美しいし、橋の下をくぐる瞬間は特別感あります。他にも深夜0:40に瀬戸大橋、2:55に来島大橋を通過しますが、瀬戸大橋をベッドのテレビでうとうとしながら眺めたくらいです。
朝食~下船
レストランは6:15~7:45に朝食営業。ビジネスホテルの朝食ビュッフェみたいなイメージです。かぼす酢がさわやかで目覚めにぴったりでした。
あさイチで軽い朝食を済ませ、7:55の別府港到着に備えました。忘れ物がないように確認。もし忘れ物をした場合、別府のターミナルに届くそうです。
いざ、別府へ!
さんふらわあターミナル
7:55に別府港到着。下船準備に10分ほどかかり、エントランス付近で待機。乗船時よりスムーズでした。ユニバのバッグやバルーンを持っているグループも。別府からユニバに観光に行っていた人かな。
さんふらわあターミナルにはコインリターン式ロッカー(20か所)や窓口預かりがあり、荷物を預けて身軽に観光できます。大阪港は有料ですが、別府港のコインロッカーは無料なんですよね。当日のみ利用可ですが、弾丸ツアーなら問題なし。助かる!
ターミナル前から、亀の井バスのフリーきっぷを利用して移動しました。駅行きのバスが20分ほど遅れていました。私たちはターミナルから徒歩1分の「フェリーさんふらわあターミナル別府前」バス停から湯布院行の快速に乗り込み鉄輪へ。
鉄輪散策

鉄輪は温泉情緒あふれるエリア。バスを降りた時から、温泉のいい香りが鼻先をくすぐります。
鉄輪のバス待合室のある観光案内によってから、近くの公園へ。お祭りの準備をしている様子。靴を脱いで足を温めるスポットでしばし休憩。桜満開でお天気にも恵まれました。
地獄めぐりは過去に体験済みなので今回はパス。湯の川沿いの湯けむり漂う町並みを散歩し、共同浴場から出てきた地元の方とちょこっとお話したり。昔の洗濯場を見物したり、地域猫を愛でたり。のどかないい雰囲気です。にゃんこは2匹もいました。湧き出てる温泉飲んでたよ。


「ことぶき屋」さんでは野菜セットと卵を購入し、地獄釜で蒸してもらいました。キャベツ、サツマイモ、卵などが温泉の湯気で味わい深く、ベンチで熱々をいただきました。夫はこのあと共同浴場に挑戦。地元の方に成り立ちなど教えてもらいよい経験ができたそうです。
私と子どもは無料足蒸し湯(地獄蒸し工房そば)で気軽に温泉を体験。熱いお湯が苦手なので、せめて足だけでもと思ったのですが、これが熱い! でも私の前に利用していた人は涼しい顔。まともに足を入れていられなかったのですが、合流した夫は普通に使えてました。私が熱がり? 九州の温泉は熱いイメージがあります。嬉野温泉でもまともにお湯につかれなかった…。

向かいにある一遍上人の像では、体の悪い部分に温泉をかけて参拝するユニークな習慣が。各々頭や鼻などにかけてお参りしました。地獄蒸しのところで飲泉したりと、入浴しなくても散策するだけでも満足の鉄輪でした。
みょうばん湯の里

鉄輪から亀の井バス(APU線、290円)で9分、「地蔵湯前」下車、徒歩3分。なんですが、観光案内で祭り関連イベントあるときいて途中「別府温泉保養ランド」で降りたものの、イベントはすでに終了。残念。
気を取り直して、みょうばん湯の里へ向かいます。有名なプリンのお店は大混雑。プリン以外のメニューも豊富なんですね。今度があれば寄ってみたい。

みょうばん湯の里は観光地らしく、湯の花の製造工程を見学出来たり、軽食やお土産が充実していたり。整備されていて回りやすいです。山の斜面が桜満開で、眺めも今の時期ならではでした。硫黄泉の露天風呂(600円)も眺望が素晴らしく、別府湾まで見渡せ空も高く気分爽快。お湯も適温で柔らかく香りも最高。硫黄泉が一番好きです。イッテQの温泉同好会が過去にロケをしたと掲示がありました。観た覚えある。
湯上り後は、地獄蒸しプリンや温泉卵、よもぎ饅頭やいも餅をパクリ。素朴な味でおいしい。ここの温泉卵は白身まで茶色いのです。好き。たくさん買いました。
グローバルタワー

鉄輪から亀の井バスでいったん別府駅へ。別府駅からすぐ別のバスに乗り「ビーコンプラザ前」へ。鉄輪から駅への移動の車窓から、別府公園でお花見している様子が賑やかだったのでちょっと行ってみようかという話になったのです。ついでに、塔にも登っておくかと。

グローバルタワーとはビーコンプラザにある高さ100mの展望塔。フリーきっぷで100円割引になります。最上階は天井がなく、別府の街や由布岳を一望できます。山から海まで全部眼下にあるから、行ったところを探したりしてるとあっという間に時間が過ぎます。さんふわらあも見つけた。
帰りしなに別府公園へ。桜をはじめ複数のお花が咲いていて、家族連れやカップルのお花見客でにぎわっています。写真を撮ったりボールで遊んだり、思いおもいに過ごしていました。平和。広くて手入れが行き届いた素敵な公園でした。

別府駅周辺とお湯ぶっかけ祭り

ビーコンプラザからバス(5~6分)で別府駅西口へ。
駅前の手湯で一息、駅前温泉などのレトロな外観を見学。なにやら鼓笛隊やダンスチームなどが入り乱れ賑やかしい。これもお祭りの一環みたい。夫がもらってきた案内によると、「お湯ぶっかけ祭り」なるものがあるとか。せっかくなので、見に行ってみる。


トラックから消防のホースでまさに温泉をぶっかけ始める。沿道に何十もの温泉プールが設置され、ひしゃくでバシャバシャ。各温泉地の代表やミスが集まり、神輿が出て大盛り上がり。テントに避難しても温泉のお湯がかかり、みんなでキャーキャー騒いで楽しかった。乾いた服から温泉の香りが漂い、余韻も温泉街ならでは。面白いお祭りでした。
時間調整でトキハデパートへ。大分土産や食事(とり天、冷麺)を食べようかと検討したものの、時間が足りずあきらめました。地下に足湯もあったのですが、お祭りの人出でいっぱい。おとなしく、各自お土産探しへ。夫は会社用、私は自宅用にかぼすドレッシングや甘い醤油など。九州に住んで以来、フンドーキン(とチョーコー)ファンなのです。
別府フェリーターミナル
トキハ前からフェリーターミナルへ。お祭りの影響で乗り場の変更などありドキドキしながらバスを待ちました。バスアプリを入れていたのでまず大丈夫なのですが、知らない土地でバスは緊張します。
別府国際観光港のさんふらわあターミナルに到着。2023年にリニューアルしたターミナルは、ユニバーサルデザインでとっても快適!ターミナルはJR別府駅からバスで15分、バス停「さんふらわあターミナル別府前」は目の前なのでアクセスも楽々です。
無事にフェリーターミナルについたら、忘れずにコインロッカーの荷物を回収! あとはあせらずのんびり待ちます。
別府から大阪港へ!快適な移動
さんふらわあレストラン
乗船後も勝手知ったるさんふらわあ。荷物を預けて、まずはレストランへ向かいました。乗船直後は混むので、窓際席を確保したいなら早めに入店を! 私たちはなんとか、別府の町並みが見える席を確保。出港の際は遠ざかっていく別府を最後まで眺めることができ、最高でした。
レストランは、別府発大阪行き便では17:45~21:00(金・土は18:20~21:00)にオープン。料金は大人2,500円とコスパ抜群! 食券制で、入口の券売機で購入します。
ビュッフェのメニュー
ビュッフェは、九州のご当地グルメや定番料理がずらり。以下は、実際に味わったメニューや公式情報に基づくラインナップの一部です。

ビュッフェは品数豊富で、九州の郷土料理から洋食まで幅広いラインナップ。厚く切ったお刺身を2皿いただいたので十分満足。フルーツやケーキまで食べられないくらい、ふんだんなメニューでした。
なんといっても、夜のとばりが降りていく風景を見ながらの食事は本当に贅沢な時間です。
就寝
ゆっくりと夕食をいただいて、ちょっと外を眺めるともう眠気が…。この日は一日歩き回ったので、早めに就寝することにしました。
私たちの部屋はプライベートベッド(カプセルホテル型)。カーテンで仕切られたプライベート空間には、テレビ(イヤホン付)、コンセント、荷物スペースがあり、快適そのもの。共用の更衣室やリターン式ロッカーも完備されています。テレビには外の様子が常時映っているチャンネルがあります。窓がなくても、これを付けていると問題ないです。
音が気になる場合は耳栓を持参すると安心です。消灯時間前にベッドにもぐりこんだのですが、興奮したちびっこが何度も笑いこけていました。耳栓持参していたので装着して早めに寝てしまいました。
朝風呂
翌朝は早くから起きて、朝風呂開始時間を待ちます。別府の温泉を堪能した翌朝、瀬戸内海の絶景を眺めながら入るお風呂は、まるで旅の締めに贈られたご褒美。朝の清々しい空気と温かいお湯が織りなすご褒美タイム。
船内はまだ静まり返っていて、プロムナードの丸窓からは朝焼けの光が差し込んでいます。フェイスタオルと乗船券を手に、展望大浴場へ向かいます。
浴場に足を踏み入れると、目の前に広がるのは朝焼けに染まる海。大阪到着前のこの時間、船は瀬戸内海の島々の間をゆったり進みます。空がピンクからオレンジ、淡いブルーに変わる瞬間を、湯船に浸かりながら眺めるのは贅沢そのもの。
まだ他の乗客が少ないので、広々とした浴槽をほぼ独占です。波の音とエンジンの微かな振動が心地よく、まるで海と一体化した気分です。別府の温泉で癒された後でも、この朝風呂は別格の癒しをくれます。

湯上りは、共用更衣室の大きな鏡で身支度。爽快感で、1日のスタートが最高に! お化粧やヘアセットなら、女性用トイレにドライヤーやメイクルームもあります。きれいで快適な空間でした。
朝風呂の後は、展望デッキで朝の海風を浴びるのがおすすめ。朝日が海面に反射して幻想的です。近づいてくる大阪港を海から眺めるのも一興。あとは帰宅するだけなので、下船も急がず最後の方にしました。
ターミナルから帰路
ターミナルでは旅の余韻に浸るべく、さんふらわあの展示をしばし眺めていました。そのあとモーニングでもお腹に入れていこうかと探したのですが、朝早すぎでどこもやってません。あきらめて帰宅することに。

Osaka Metroニュートラムの「トレードセンター前駅」まで徒歩5分で、スムーズに移動できました。通勤通学ラッシュよりも早い時間なので、帰宅の電車も座って帰れました。結構疲れたから助かった。
別府から大阪へのさんふらわあフェリー旅、おすすめ!
別府から大阪へのさんふらわあフェリー旅は、移動がそのまま旅のメインになるような素敵な体験でした。夕食ビュッフェの「りゅうきゅう」やお刺身は、味も見た目も大満足。展望大浴場やアトリウム、ショップなど、船内施設の充実度も感動ものです。ミニコンサートなど、乗船時間を楽しませてくれるイベントもあります。移動もフルで楽しかった!
快適で楽しいのに、旅費も安い! さんふらわあでかかったお金はこれだけ。一人頭2万円で収まっています。現地ではバス券がついていたので、ほかの出費は入浴料や飲食、ちょこっとお土産くらいです。このくらいなら、思い立ったら気軽に行けます。
(2025年4月時点)
大阪⇔別府 乗船代(2泊)16000円×3 = 48000円
夕食 2500円×3 = 7500円
朝食 750円×3 = 2250円
自販機 600円くらい?
合計: 58350円くらい
弾丸フェリーなら復路が50%オフでお得なので、短時間で別府と船旅を両方楽しみたい方にぴったりです。次は他のルートでも船旅をしてみたいと、こっそり調べ始めています。

移動で疲れないし、何より楽しい!
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